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潜水服は蝶の夢を見る

映画題名:潜水服は蝶の夢を見る
映画監督:ジュリアン・シュナーベル
映画俳優:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ

脳梗塞によって体の自由を奪われた男が、唯一自由に動かすことができる左目のまぶたを使って書き上げた自伝の映画化。

重い内容だけど暗くならずに、ぐいぐい映画の世界に引き込まれました。

主人公のジャン=ドミニク・ボビーは私と同年代のビジネスマン、ファッション雑誌の編集長をしている。過酷な仕事のせいか、派手な私生活のせいか、脳梗塞で体の自由を奪われてしまいます。

昏睡状態から目覚めるシーンから映画は始まります。目線のカメラアングルによりジャンの戸惑いがよく伝わってきます。開きっぱなしになる右目のまぶたを縫合されるシーンなんて自分の目を縫合されているようでした。

挿入される氷山が崩れ落ちるイメージシーンが、今までの華やかな毎日の終わりを感じさせます。

ジャンは絶望から死を望みますが、知人から「あなたの中に残された人間性にしがみつけば生きてゆける」とアドバイスを受け、「もう自分を憐れむのをやめる」と記憶と想像による精神の自由に目覚めます。このあたりの描き方がイマイチしっくりこないんです。なんか、突然、元気になってしまった感じなんですよね。

ジャンは最初から言語療法士と理学療法士(どちらも美人女性!)の胸元に目をやり「ここは天国か?」と言うなどユーモアを忘れません。このような人間性だから立ち直れたのかな?と思います。私だったらこんなふうに冗談言ってられないだろうな。

それにしてもまばたきで本を書き上げるとは・・・・。

人間の無限の可能性と、どんな状態でも生き続けることの素晴らしさを感じました。
「病気でかわいそう」という涙頂戴映画ではなく、自分の生き方について考える機会を与えてくれるよい映画だと思います。

【20080226】011



覚書:
映画鑑賞日:2008/2/25 (2008#5)
映画鑑賞場所:シネマート心斎橋

解説: ファッション誌「エル」の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞(こうそく)で左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男の実話を映画化。原作は主人公のジャン=ドミニック・ボビー自身が20万回のまばたきでつづった自伝小説。『夜になるまえに』のジュリアン・シュナーベルが監督を務めている。主人公を演じるのは『ミュンヘン』のマチュー・アマルリック。シリアスな展開の中に温かいユーモアが味わえる一方、独特の映像美も堪能できる感動の実話だ。


あらすじ: 昏睡(こんすい)状態から目覚めたものの、左目のまぶた以外を動かすことができないエル誌編集長ジャン=ドミニク・ボビー(マチュー・アマルリック)。意識ははっきりしているにもかかわらず言葉を発することができない彼に、言語療法士のアンリエット(マリ=ジョゼ・クローズ)はまばたきでコミュニケーションを取る方法を教える。

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潜水服は蝶の夢を見る

 『ぼくは生きている。 話せず、身体は動かせないが、 確実に生きている。』  コチラの「潜水服は蝶の夢を見る」は、2/9公開となった\"20万回の瞬きで自伝を綴った、脅威の実話!圧倒的な映像美で描く、きらめく愛の感動作\"なのですが、観て来ちゃいましたぁ~♪

  • 2008/02/28(木) 07:08:58 |
  • ☆彡映画鑑賞日記☆彡

「潜水服は蝶の夢を見る」

素晴らしい映画だった。早くも今年のマイ・ベスト候補は間違いない。 原題は「潜水服と蝶」だが、日本語タイトルも悪くない。映画ファンなら...

  • 2008/02/28(木) 08:28:58 |
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『潜水服は蝶の夢を見る』

□作品オフィシャルサイト 「潜水服は蝶の夢を見る」□監督 ジュリアン・シュナーベル □原作 ジャン=ドミニック・ボービー □キャスト マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、マックス・フォン・シドー、ジャン・ピエール=カッセ...

  • 2008/02/28(木) 08:30:14 |
  • 京の昼寝~♪

『潜水服は蝶の夢を見る』

監督:ジュリアン・シュナベール CAST:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ 他 第60回カンヌ映画祭 監督賞他受賞 第65回ゴ...

  • 2008/02/28(木) 08:32:13 |
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