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海音寺潮五郎と池波正太郎



私は池波正太郎が好きだった。過去形にするのは、今は昔ほどではないからだ

30代の前半で鬼平犯科帳と出会った。食事のシーンが多くて、しかもおいしそうだな~って思った。鬼平が密偵の家で卵ごはんと根深汁(ねぎの味噌汁)を食べるシーンは、思い出しても生唾が出てくる。

次に池波正太郎が食に関するエッセイを書いていると知って読み漁った。定番だけど「食卓の情景」は何度も読み返した。

ただ近年、鬼平や食卓の情景を読み返すと、「?」って感じる事があるようになった。池波ワールドが濃すぎるというか、ちょっと自分の考えと違うなって思うようになったのだ。

先日、ネットサーフィンしていると、有名作家の海音寺潮五郎が、池波正太郎を酷評していたと知った。

直木賞の選考委員だった海音寺潮五郎が、池波正太郎の作品に対してNGを出したから、何度も直木賞候補に選ばれていながら落選していたらしい。6度目に受賞した時にも海音寺潮五郎は大反対で最後には棄権したとの事である。

海音寺潮五郎の池波正太郎の評文を読むと、とにかく反りが合わなかったようだ。個人的な因縁があったとは思えないので、小説の中に「?」って感じる部分があったんだろうなと思う。

海音寺潮五郎の池波正太郎の評文は↓
http://www5d.biglobe.ne.jp/~s-yuki/itsuwa02.htm


私は、これから年齢を重ねるにつれて、池波ワールドに対する「?」の度合いが強まるのか、弱まるのか、なんとなく楽しみにしている。




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